新小結明生 故郷・奄美大島のパッションフルーツが支え 「15日間集中して取りたい」

 「大相撲名古屋場所」(7月4日初日、ドルフィンズアリーナ)

 新三役の小結明生(25)が30日、名古屋の宿舎で稽古後、電話取材に応じた。27日に名古屋入りし、部屋の関取衆で実戦を積んできた。

 1年4カ月ぶりの地方場所に「本当に久しぶりの名古屋の宿舎での稽古は、すごい新鮮な感じですね」と話した。

 念願の新三役についに到達。「まあまあでも、ずっとここ数場所上位にいるので、また上位との対戦なので、しっかり勝ち越しを狙って頑張ろうという意識で毎日、稽古をやってますね」と気負いはない。

 再起を期し出場する横綱白鵬(36)=宮城野=との対戦が序盤に組まれる可能性は高い。「集中して相撲を取りたいと思っています。序盤も大事だし、後半も大事。15日間ここにきたら一番も気を抜ける場面はないと思うので、我慢して取りたいと思っている」と、暑い名古屋に燃えた。

 「世界自然遺産」に登録される地元・奄美大島から強力なサポートがある。「地元の方からこの時期、パッションフルーツという果物があるんですけど、それが奄美からよく送られてきて、この時期の食べ物なので、もうそれを毎日食べてますね」と明かした。

 果物は苦手ながら「唯一食べられる果物」と言うのが、南国のフルーツ。「(果物は)全部ダメですね。食べるようにはしてるんですけど、別に好きだから食べるってわけじゃなくて、体に良いから食べているだけで、おいしいとは思わないですね。ただパッションフルーツだけはすごいおいしいって感じで食べてますね」と、幼少期から夏場は欠かせぬ、ビタミン源だ。

 地元では新三役の垂れ幕がかかり、世界遺産登録とともにWのお祝いムード。「すごくありがたいっすね。(垂れ幕の)写真も町長から届きました。(世界遺産は)すごいことだと本当に思いますね。山と海がすごいあるっていうか。きれいですね」と、自然豊かな島をアピールした。

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