サニブラウン冷や汗「ふくらはぎがつってしまった」滑り込みで決勝進出
「陸上・日本選手権」(24日、ヤンマースタジアム長居)
東京五輪代表選考会を兼ねて開幕し、男子100メートル準決勝で前日本記録保持者のサニブラウン・ハキーム(21)=タンブルウィードTC=は10秒30で1組3位に終わったが、タイムで拾われて25日の決勝に進んだ。日本記録保持者の山県亮太(29)=セイコー=は準決勝全体1位の10秒16で1組1位。桐生祥秀(25)=日本生命、多田修平(25)、小池祐貴(26)=ともに住友電工=も決勝に進出した。
レースを支配するような圧倒的な走りは影を潜めた。2年ぶりの日本での試合出場となった前日本記録保持者のサニブラウンだったが、苦しみながらも何とか決勝の舞台に駒を進めた。
「運が良かったですね。良いのか、悪いのか?」-
予選では1位通過したものの、ややもたつく走りで10秒29に終わると、準決勝では中盤から伸びあぐねて10秒30の3位。自動的に決勝に進出できる2位以内を逃し、準決敗退もよぎったが、タイム上位2人に滑り込み、首の皮一枚つながった。「準決はスタート出て、10~20メートルは良かったけど、ふくらはぎがつってしまって、そこから惰性になってしまった」と、告白した。
17、19年日本選手権で、圧倒的な走りで2冠を達成。19年には9秒97の日本記録もマークし、世界的にも“ネクスト・ボルト”として注目を集め、東京五輪での日本短距離エースとしての期待を寄せられてきた。しかし、19年世界選手権以降はけがなどもあり、長く実戦から遠ざかった。5月末に米国で1年8カ月ぶりのレースを走ったが、追い風参考の中で10秒25。2年ぶりの日本での凱旋レースに注目が集まったが、この日も現在の状態は、ベールに包まれたままだった。
3位以内に入れば五輪代表に内定する参加標準記録突破者5人全員が順当に決勝に進出。五輪切符3枚を巡る大一番となる。「誰も注目してないので、そのまま優勝かっさらってやろうかなと思う」と不敵に笑ったサニブラウン。果たして、自信か、強がりか-。





