専門家が解説 大坂なおみへのアスリートの共感の声「すごく安心できる」
テレビ朝日系「中居正広のニュースな会」が5日、テニスの大坂なおみが全仏オープンを棄権し、長年うつに悩んできたと告白したことを取り上げ、リモート出演の専門家が状態やなりやすい競技、性格などを解説した。
番組では、大坂の告白に世界のアスリートがメッセージを送っていると報道。同じ女子テニスのセリーナ・ウィリアムズが「彼女の気持ちがわかるからこそハグしてあげたい。私も彼女のような状況だったことがあります」と語り、男子のノバク・ジョコビッチも「彼女を支持する。そういうことをするのはとても勇敢」、F1のルイス・ハミルトンも「あなたをとても誇りに思います」とコメントしているとした。
日本心身医学会専門医の心療内科医・姫野友美氏は「本当にうつの方って、自分がうつであるっていうことさえも人に言うのはとても苦しい。それを彼女がこういうふうに自分がうつだからってはっきり言ったこと、これが一つやっぱりすごく勇気のいることだったなと思う」と思いやった。
続けて「重要なのは共感してあげること。こういう人たちって、私うつって特殊なことになっちゃったんじゃないかとか、誰もそんなことないのに私だけかしらって思ってしまうので、世界のアスリートたちが彼女に対して共感を示したこと、これはすごく安心できると思う」とうなずいた。
また、姫野氏はこれまでの経験からスポーツ選手ではテニスやフィギュアスケートなど個人競技が比較的うつになりやすいと説明。「一人で抱え込むことが多いわけで、非常に孤独なスポーツ。団体競技なら仲間でいろいろなことを言い合って何とか解消していけるものが、リカバリーできない」とし、性格的には「几帳面で責任感が強くて、頼まれるとノーと言えない真面目な人がなりやすい。とてもいい人で、一見強そうな人がなりやすい」と分析した。





