照ノ富士が反則負け まげつかんで痛恨初黒星 貴景勝、遠藤が1差に接近

 「大相撲夏場所・11日目」(19日、両国国技館)

 優勝争いは単独トップに立つ大関復帰の照ノ富士がまげをつかむ反則負けで痛恨の初黒星。2敗を守った大関貴景勝、平幕遠藤が1差に接近した。

 力強い小手投げ。照ノ富士は妙義龍を土俵にたたきつけ、どうだと言わんばかりの表情を浮かべた。やっぱり強い。観衆も拍手に加え、ため息を漏らしたほどだ。しかし、それもつかの間。物言いがつき、国技館がざわついた。

 土俵上で繰り広げられる協議を、じっと見詰める照ノ富士。戸惑い、いら立ち。その表情はいつもと違った。そして、まさかの結末が待っていた。「まげをつかんで引っ張っており反則」。行司の差し違えで妙義龍の白星となったのだ。

 確かに小手投げを打った際、妙義龍は左足だけでギリギリこらえた。そこで照ノ富士は右手で相手の頭を押さえにいった。すでに勝敗はほぼ決していたようにも見えたが、師匠でもある伊勢ケ浜審判部長(元横綱旭富士)は「まげをつかみましたからね。ビデオで見ていました。まげはつかんだら負けと決まっています。勝負に関係なく」と説明した。

 まげをつかむ反則負けは、決まり手が整理された1955年5月場所以降、十両以上では56度目。取組後、照ノ富士はぶ然。リモート取材に応じなかった。

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