内村航平「考えないように」五輪巡る逆風の中で考え抜き…議論より「練習しよう」
「体操・NHK杯」(15日開幕、長野ビッグハット)
東京五輪代表選考会を兼ねた大会を前に、有力選手が最終調整を行った。鉄棒に絞り、4大会連続五輪代表入りを目指す内村航平(32)=ジョイカル=は、H難度ブレトシュナイダーを成功させるなど、順調な調整ぶりを披露した。
ただ、五輪を巡っては、現在国内で開催中止を求める声が強まっており、白血病を乗り越え五輪代表となった競泳の池江璃花子へSNSで辞退を求めるメッセージが届くなど、夢舞台を目指すアスリートに逆風が吹いている。内村は思いを巡らす中で、一つの境地にたどりついたという。
「僕の中では考えないようにしている。一つは僕はまだ東京五輪の代表でないので、議論できる立場じゃない。あと選手で決められることではないので。議論している暇があるなら、練習しようと。日々考えていく中で、勝手にそういう考えになりました。だから精神的に影響することはない」。
今はただ究極の演技だけを求めていく。