大栄翔、優勝額に驚き「間近で見るとすごい大きい」化粧まわしは「昇り龍」

 優勝額贈呈式で記念写真に納まる大栄翔(左)と照ノ富士(代表撮影)
贈呈式で優勝額を受け取る大栄翔(左)=代表撮影
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 「大相撲夏場所」(9日初日、両国国技館)

 優勝額の贈呈式が8日、東京・両国国技館で行われ、初場所で初優勝した小結大栄翔(27)=追手風、春場所で3度目優勝の大関照ノ富士(29)=伊勢ケ浜=が参加した。

 国技館の天井付近に飾られる初の優勝額に大栄翔は「まずは大きさに驚いたことと間近で見るとすごい大きいんだなと思いましたし、もう2場所前でしたけど、改めて優勝の実感を味わいましたね」と感慨深げに話した。

 初日を翌日に控え、勝負モード。「優勝できたことはすごいこと。でもあすからまた5月場所が始まりますし浮かれていても仕方ないんで、喜びはしっかり味わいました。(初日に向け)しっかり自分のできることをやってきたつもりなんで、あすからしっかり力を出し切ってやっていきたい」と意気込んだ。

 初日は結びで大関朝乃山(27)=高砂=に挑む。「自分の相撲を取り切ることが一番かなと思っているんで、どんな相手にも自分の突き押しをできるように、そういう15日間にしたい」と、突き押し相撲に徹するのみだ。

 初場所では初日に朝乃山を撃破し、3大関撃破、三役以上を総なめにして初日から8連勝。一気に優勝をつかみ取った。

 「自分は何も考えず思い切って胸を借りるつもりでやるだけなんで。初日は大事だと思うんでやっぱりどれだけ自分の力を出せるか」とキッパリ。初場所も勢いに乗ったかと問われると「それは間違いなくあったと思うので乗っていけるように今場所も初日は頑張っていきたいです」と、再現を目指す。

 3日目まで無観客ながら、4日目から観客が入ることも決まった。「やっぱりお客さんが入ってもらって、今は拍手しかできないけど、拍手があることが自分も力が出ると思うんで、お客さんを入れてもらえるのはすごいありがたいことですし、より一層気合も入るので頑張りたいと思いますね」と、喜んだ。

 優勝額の化粧まわしは大きく「龍」一文字が刻まれたデザイン。「龍は昇り龍と考えてやっていけたらと思います」と、番付をまだまだ駆け上がる思いを込めた。

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