飛び込み・荒井、板橋組、五輪当確も「悔しい」 メダル狙うも予選、決勝ともに7位

 試合後涙を流す板橋美波
 女子シンクロ高飛び込み決勝3本目 荒井祭里(左)、板橋美波の演技(撮影・堀内翔)
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 「飛び込み・W杯」(2日、東京アクアティクスセンター)

 東京五輪最終予選と五輪テスト大会を兼ねて行われた。女子シンクロ高飛び込みで、個人で東京五輪代表の荒井祭里(20)は、板橋美波(21)=ともにJSS宝塚=とのペアで281・58点をマークして7位。五輪出場をさらに確実にした。男子シンクロ板飛び込み予選で、東京五輪代表の寺内健、坂井丞(ともにミキハウス)組は、坂井が体調不良のため棄権。坂井は同日に受けたPCR検査で陰性だった。

 2度目の五輪切符をほぼ手中に収めても、板橋の表情は完全には晴れなかった。荒井、板橋組はメダル獲得を狙ったが、予選、決勝ともに7位。「正直悔しいけど、これが今の自分たちの実力」と、言いきかせるように語った。

 輝きを取り戻す最中だ。板橋は16年リオ五輪の個人で8位入賞。女子では板橋しか飛べない『前宙返り4回半抱え型』を武器に活躍したが、18年4月に右目の網膜剥離の手術を受け、19年3月には左すねを疲労骨折。東京五輪の個人出場も絶望的で、体の状態は全盛期の「6、7割」にとどまる。

 それでも、日本が開催国枠を持つシンクロ種目での五輪出場をさらに確実なものにした。自信のあった後半でミスもあり、板橋は「狙いすぎて失敗した」、荒井も「もっといい演技ができた」と反省もあるが、最低限の結果は残した。

 「失ったものもたくさんあるけど、それ以上に新しく得たものもある。手術する前の自分よりもっと強くなっていけたら」。板橋が涙ながらに語った悲願は、夢舞台で成就させる。

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