御嶽海 2桁勝利へ24番熱血稽古「意識して」朝乃山を圧倒するシーンも

 御嶽海(手前)に寄り切られ苦笑いの朝乃山(代表撮影)
 御嶽海(右)を攻める朝乃山=代表撮影
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 大相撲夏場所(5月9日初日、両国国技館)に向けた合同稽古2日目が20日、両国国技館内の相撲教習所で行われ、小結御嶽海(28)=出羽海=が合計24番の熱血稽古だった。

 周囲から稽古量の少なさを度々、指摘されるマイペース男。「(番数)多かったですね。きょう雨が降るんじゃないですか。快晴ですけど」と笑わせた。

 関取衆の申し合いで3勝4敗、大関は正代に0勝2敗、さらには朝乃山の三番稽古(同じ相手と続けて何番も取る)に指名され4勝11敗だった。

 「気持ちよかったです、久々に取れましたし。大関とも、いい感じに体も動いていた」と爽快感があふれた。

 朝乃山相手にはいきなりもろ差しで圧倒し2連勝発進。星数こそ圧倒されたが、立ち合いももろ手突きを試すなど工夫した。「大関がどうしたら嫌がるかなと意識して相撲を取っていました。(最初の2番は)前に出られましたし。足も動いていたと思います」と、動きは悪くない。

 先場所は何とか8勝を挙げて勝ち越し。6場所連続で三役に就くが、大関とりへの足がかりとなる2桁勝利を今度こそつかみたい。

 稽古とはいえ、大関の圧力を体感したのは大きい。「やっぱり左上手を取られると何もできない、させてくれない。改めて思いましたし、それだけ、パワーが違うと思った。改めてまわし取られちゃいけないと思いました。(気合は)やっぱり入りますね。大関は特別ですね。(前みつを)取られてもお構いなしに出る場面もあったので、きょうは今までの(合同稽古の)中で一番良かったと思います」と収穫を口にした。

 夏場所で2桁勝利はノルマ。「気持ちの持ちようだと思うので、前に出る相撲をずっと15日間取れれば。気持ち切らさずやっていくだけですね。技術面は特に改善するとかはないと思うので、精神的にしっかり保ってやりたいですね」。過去2度の優勝を誇り実力は誰もが認めるだけに、そろそろ期待にきっちり応えたい。

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