大相撲夏場所（５月９日初日、両国国技館）に向けた合同稽古２日目が２０日、両国国技館内の相撲教習所で行われ、大関朝乃山（２７）＝高砂＝は小結御嶽海（２８）＝出羽海＝を相手に１１勝４敗と貫禄を示した。

　前日は正代（２９）＝時津風＝と大関同士の対戦で１２勝３敗と圧倒し、この日は過去４勝６敗の苦手相手に上々の手応え。踏み込み鋭く、得意の右四つに持ち込み圧倒。押し込まれても、馬力で上回り、逆襲した。

　「左上手を取れたらいいんですが、取れなかった時は御嶽海関に中に入られて何もできないまま寄り切られるというのが…。それも課題です。そこを直していきたいです」と、収穫も課題もあった。

　学生相撲の先輩で実力者を相手に考えて試した。「相手は押し相撲ですし、相撲も器用なので、右か左かどっちか取れれば、深くではなく浅く取るように意識していけば自分の形にできますし、相手にも逃げられないですし。自分の相撲、型というのは右四つですし、左前をみつ取るには、鋭く足を出すというのが大事だと思うので、足が出ない場合はまわしも取れないですし、相手にも圧力は伝わらない」と納得の口ぶり。

　近大の後輩から刺激も受ける。阪神タイガースのドラフト１位・佐藤輝明内野手が大活躍。「近大の後輩でもありますし、直接面識ないですけど、負けないように。近畿大学を盛り上げていきたいです」と力を込めた。

　場外ホームランなど映像はまだ見ていないものの、ニュースは目にしている。「昨日、ラインニュースを見た時、（元）ジャイアンツの松井秀喜さんが佐藤君のことを絶賛している記事を見ました。なんっていうんですかね。怪物っていうんですかね。すごいですね」と喜んだ。