羽生結弦SP今季ベストで2位「成長している」世界選手権の「リベンジしたい」宇野9位

演技をする羽生結弦=15日、大阪市丸善インテックアリーナ大阪(代表撮影)
男子SP 演技する羽生結弦(代表撮影)
演技する羽生結弦=丸善インテックアリーナ大阪(代表撮影)
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 「フィギュアスケート・世界国別対抗戦」(15日、丸善インテックアリーナ大阪)

 男子ショートプログラム(SP)が行われ、羽生結弦(26)=ANA=は国際スケート連盟(ISU)公認大会では今季自己ベストとなる107・12点で2位だった。1位はネーサン・チェン(21)=米国=で109・65点。宇野昌磨(23)=トヨタ自動車=はジャンプが乱れ77・46点の9位だった。団体戦としての成績は、日本は初日を終えてロシア、米国に次ぐ3位につけている。

 羽生は冒頭の4回転サルコーは美しく着氷。4回転トーループ-3回転トーループと続き、ジャンプ3要素目のトリプルアクセルはこらえる形で着氷させた。フィニッシュの後は、日本の応援席へ向けてピースサインを見せた。得点を確認すると、何度もうなずいていた。

 演技後の取材では直前に宇野が苦戦していたことを受け、「彼(宇野)の力とか魂とか受け取れて頑張れたと思います。自分が一番貢献できることは自分の演技にしっかりと入り込んで、自分のペースでやることだと思っているので。ただ、今日は最後の最後まで宇野選手とともに力を借りて滑らせていただいたなと思っています」と振り返った。

 チェンに次ぐ2位という順位は「気にしていないです」とした上で、4回転ジャンプを決めることができ、「前半のサルコーとトーループジャンプを初めて、このプログラムで、試合できれいに決めることができて成長しているなって思えています」と手応えもつかんだようだった。

 3月の世界選手権は3位。羽生は「やっぱり世界選手権の悔しさみたいなものは少なからずあって、リベンジしたいという気持ちも少なからずあるんですけど…。その気持ちも認めてプラスアルファ、今日の演技のように自分が成長したなと思う演技ができるように、しっかり自分に集中したい」とSPとは別の戦いになるフリーへ向けた心境を語った。

 宇野は冒頭の4回転フリップから乱れ、続く4回転トーループは転倒。トリプルアクセルも右手をついた。演技後は「チーム戦ということで、間違いなく僕が足を引っ張ってしまったなという感想。演技内容もジャンプはもちろん、つなぎやスピン、練習を積み重ねている分、より大切さを痛感した。まだ悔しがるという場所にも立てていなかった」と反省していた。

 団体戦の今大会は順位に対して得点が入る。男子SPではチェンが12点、羽生が11点。宇野は4点。アイスダンスと合わせた全体としては、日本は42点で3位。1位はロシアの49点。2位が米国の47点。

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