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須崎優衣 初の五輪切符「長く厳しい道のりだった」大ケガ 自力消滅 挫折乗り越え

 「レスリング・東京五輪アジア予選」(10日、アルマトイ)

 女子50キロ級が行われ、17、18年世界選手権金メダルの須崎優衣(21)=早大=が東京五輪代表に決まった。出場5選手による総当たりのリーグ戦を行い、全4試合をテクニカルフォール勝ちという圧倒的な内容で優勝。上位2位以内で五輪出場枠を獲得し、日本協会の選考基準を満たして初の五輪切符を手にした。

 「ここまで来るのにすごく長く厳しい道のりだったが、ようやく東京五輪へのスタートラインに立つことができたので、絶対に東京五輪で金メダルを取れるように頑張ります」。女子6階級で唯一代表が決まっていなかった最軽量級の切符を手にした21歳は、万感の表情で戦いを振り返った。

 中学2年だった2013年に開催が決まった東京五輪を目標に掲げる中、大きな挫折も味わった。17、18年と世界選手権を連覇した後、18年11月の代表合宿中に左肘の脱臼とじん帯断裂の重傷を負った。翌年は国内選考会でライバルの入江ゆきに敗れて世界選手権出場を逃し、自力での五輪出場は一時消滅した。

 「これから何のためにレスリングをするのだろう。何のために生きていくんだろう・・・」と絶望したが、わずかな可能性に懸けて準備を続けた。そんな中、ライバルが五輪出場枠を逃したことで可能性が復活。その後の選考会で入江へのリベンジを果たし、逆転で五輪予選への出場権をつかみ取った。

 昨春のアジア予選は直前で新型コロナウイルスの影響により延期になったものの、この1年は五輪出場のために準備してきた。圧勝で出場権を手に入れ、「ここまで来たからには、絶対にチャンスを自分の手でつかむという強い気持ちを持って臨んだ」とうなずいた。

 日本の最軽量級は、アテネ、北京五輪の伊調千春が銀メダル。ロンドン五輪の小原日登美、リオデジャネイロ五輪の登坂絵莉が金メダルを獲得してきた。最強の伝統はニューヒロインの手に託された。

 ◆須崎優衣(すさき・ゆい)1999年6月30日、千葉県出身。父康弘さんの影響で、7歳から松戸ジュニアクラブで競技を開始する。中学2年の13年からJOCエリートアカデミーに入校。シニア転向後は17年世界選手権で優勝し、18年大会も2連覇した。東京・安部学院高出、早大4年。153センチ。

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