伊勢ヶ浜親方、感無量 照ノ富士の大関復帰に「各力士のお手本」

会見する照ノ富士(左)と伊勢ケ浜親方(代表撮影)
大関再昇進を伝達された後、部屋の力士に祝福される照ノ富士(上)=代表撮影
ツェグメド・ドルジハンド夫人(右)と記念撮影する照ノ富士(代表撮影)
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 日本相撲協会は3月31日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、春場所で3度目優勝した関脇照ノ富士(29)=伊勢ケ浜=の大関昇進を満場一致で決定した。2015年夏場所後以来2度目の昇進。伝達式で照ノ富士は「謹んでお受けいたします。本日は誠にありがとうございました」と短く口上を述べた。

 最長ブランクの21場所ぶり大関奪還。両膝手術、内臓疾患にも苦しみ、序二段まで落ちてから史上最大のカムバックを果たした。「一日一日の積み重ねで本当にこの日の一番のベストを尽くす。朝から寝るまで一生懸命考えて行動するのを大事にしてきたことが表れているのをうれしく思う」と先の見えない日々も努力を続けた。

 努力を間近で見続けた師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「本人が我慢してくれたので今がある。最高じゃないですか。優勝して大関になって立派じゃないですか」と感無量。膝に爆弾を抱える中、右四つに組み、前に出る相撲を磨き活路。「相撲界全体であきらめないで頑張ればやれるということを表している。各力士のお手本」とまな弟子の復活劇をほめたたえた。

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