クライミング五輪代表・野口啓代は2位に納得「いい登りができた」
「スポーツクライミング・リード・ジャパンカップ」(28日、松山下公園総合体育館)
女子決勝が行われ、東京五輪代表に内定している野口啓代(31)=TEAM au=は2位だった。前回大会優勝の森秋彩(茨城県連盟)が連覇を達成した。
野口は落ち着いた登りで上部まで到達したが、ゴールの手前で落下。東京五輪で現役引退を表明しているため、最後のリード・ジャパンカップとなった今大会を2位で終え「優勝したかった気持ちはある」と悔しさを見せながらも「予選、準決勝よりもいい登りができたので、すごく満足している」とうなずいた。
今月上旬には高さ15メートルの壁を登る速さを競うスピード・ジャパンカップに出場。約3週間後の今大会への調整に苦戦し「今回、出られるのかなというくらい状態が仕上がっていなかった」という。
しかし、五輪本番はスピード、リードにボルダリングを加えた3種目を1日で実施する。野口は「1種目1種目の完成度もそうだし、3種目合わせたときの完成度をあげていかないといけない」と話し、「(東京五輪まで)あと4カ月あるので、まだまだここから仕上げていける」と力を込めた。