関取最小兵の炎鵬 66キロ重い相手を豪快つり落とし!初めての大技「気持ちいい」
「大相撲春場所・9日目」(22日、両国国技館)
関取最小兵168センチ、98キロの十両炎鵬(26)=宮城野=が、182センチ、164キロの天空海をつり落として館内をどよめかせた。前日、宇良との人気業師対決で敗れた悔しさを豪快大技で晴らし、7勝目で単独トップに立った。宇良は左ふくらはぎ負傷で休場した。中入り後は小結高安が阿武咲をはたき込み、勝ち越し一番乗りし1敗で単独首位をキープ。再大関とりの関脇照ノ富士、平幕千代の国が2敗を守り1差で続く。正代が5敗目を喫し、9日目まで大関陣安泰がない。
観客もびっくり仰天、拍手喝采だ。炎鵬が自身より66キロも重い天空海をつり上げ、土俵にたたきつけた。「20年以上取っているけど(つりは)本当に初めて。稽古でも1回もない。何が起こったのか分からないけど、気持ちよかった。つられたことしかない。こんなに気持ちいいんだ。初めての体験」と爽快感をあふれさせた。
立ち合い、飛ばれて上手を取られた。押しつぶされそうになりながら左下手で耐えて逆襲。右で相手のまたをすくい上げ、下手のまわしを引き付け、天空海を浮き上げた。
今場所は足取りなど、相手を持ち上げる技が光る。年明けに部屋の兄弟子・幕下宝香鵬の紹介で埼玉栄高のレスリング部元部監督・野口篤史監督の指導を受け、「いろんな(足の)取り方がある」と勉強した。動画で見ては研究し「自然と持ち上がる感じ。一つ引き出しが増えた」と、幅が広がった。
8日目、あこがれ宇良との業師対決で物言いの付く際どい勝負に負けた。「悔しさがひしひしとこみ上げた」と、この日、生涯初の大技で“倍返し”した。7勝目で単独トップ。この日から宇良が休場した十両土俵を後半戦も盛り上げていく。
炎鵬は今場所、2年ぶり十両に落ちたが、1場所での幕内返り咲きを狙う。





