31歳・野口啓代がスピードで初の日本一 決勝で野中との五輪代表対決を制す

 予選で同じ東京五輪代表の野中生萌(奥)と競い合う野口啓代(撮影・高部洋祐)
 決勝で野中生萌(手前)を破り、笑顔を見せる野口啓代(撮影・高部洋祐)
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 「スポーツクライミング・スピードジャパンカップ」(6日、グラビティリサーチサンガスタジアムbyKYOCERA)

 女子決勝が行われ、東京五輪代表に内定している野口啓代(31)=Team au=が、同じく五輪代表の野中生萌(23)=XFLAG=を下し、初優勝を飾った。

 決勝では序盤に野中が手を滑らせて大きく出遅れる展開。野口も中盤にもたついたが、なんとか粘りきった。予選で8秒738、準決勝で8秒684と2度自己ベストを更新するなど、苦手としていた同種目でも進境著しい31歳。「欲をいえば8秒前半を出したかった。でもタイムは安定してきているし、スピードの感覚が身についてきてる」と、手応え十分に語った。

 野中は予選で日本記録(伊藤ふたば、8秒32)に迫る8秒33をマークしたが、決勝ではミスが出て準優勝。「スリップした。(8秒33も)いい感覚ではなかったので、ズレがある感じ」と首をひねった。それでもオフに取り組んで来た筋力強化の効果を実感しているようで「疲れていても、出力を保ったままゴールまでいける」と、うなずいた。

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