伊藤美誠16強 4カ月ぶり国際大会でヒヤリも最後に本領発揮

 「卓球・WTTコンテンダー」(3日、ドーハ)

 2021年初の国際大会で、各シングルス1回戦が行われた。女子は、東京五輪代表で世界ランク3位の伊藤美誠(スターツ)が、同27位のエーラント(オランダ)を3-2で下し、16強進出。五輪代表の平野美宇(日本生命)もモナコ選手を3-0で破り、初戦を突破した。

 伊藤は20年11月以来の国際大会だったが、初戦で思わぬ苦戦を強いられた。いきなり第1ゲームを落とし、リードし返した第4ゲームは10-8とマッチポイントを握ってからの4連続失点で、ゲームカウントは2-2に。最終ゲームもミスが重なったが、最後はエースの本領を発揮した。

 1月の全日本選手権後、Tリーグには参戦していないため実戦形式の練習で準備。4カ月ぶりの国際大会への出発前には「楽しみ。五輪に向けて今やっていることが合っているのかを出し切れたら」とテーマを掲げた。

 国際大会の新たな枠組みとして「WTTシリーズ」と新装されて開催されており、今大会を含めカタールで2連戦が行われる。中国勢は出場しないものの、五輪にもつながる戦いで試合勘をつかむ。

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