JTが女子2連覇!今季リーグ無敗の東レを撃破 小幡真子がリベロで異例のMVP

 「バレーボール・Vリーグ女子・プレーオフ決勝」(21日、大田区総合体育館)

 女子決勝で昨季王者のJTが、今季レギュラーシーズン1位の東レを3-1で下し、2季連続3度目の優勝を果たした。JTは全日本選手権との2冠も達成。主将の小幡真子(28)がリベロとしては異例の最高殊勲選手(MVP)を受賞した。東レは今季22戦無敗で決戦に臨んだが、9季ぶりの頂点はならなかった。

 JTが2年続けて歓喜の輪をつくった。相手の5本に対し16本と高い決定率を誇った鉄壁のブロックでペースを握りながら、主砲のドルーズを軸にした攻撃で得点を重ねて東レの牙城を崩した。

 新型コロナ感染拡大に伴う練習の制限や急な試合中止など、いつ何が起こるか分からない未曽有のシーズンを一丸で乗り切り、吉原知子監督は「コンディションづくりを含め苦労したが、対応しながら最後まで頑張ってくれた」と目を細めた。

 歓喜の中心には164センチと小柄な主将がいた。小幡は「昨年とは違ううれしさがある。2回勝つのはこんなに大変なんだと。去年優勝してホッとしている選手もいれば、勝ちたい選手もいて、まとめるのが難しかった」と苦悩も告白。当然自身は後者で「勝ちた過ぎてキツいことを言った」と空回り気味の時もあったという。毎試合後は膝をつき合わせ反省会を敢行。特に敗戦後は泣きながら修正点を話し合い、戦術のみならず全員の気持ちをチューニングして最強集団をけん引した。

 チーム初の2連覇に加え、リベロとしては異例のMVPも獲得。「(受賞は)ドルーズかなと思っていたが、何で自分なんだろう」と謙遜したが、首をひねるのは本人だけ。ミドルブロッカーの芥川愛加は「バラバラにならずに2連覇できたのは小幡のおかげ。取るべき人が取った」と大きくうなずいた。

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