溝口紀子氏、さまざまな圧力「かかりまくります」 山下氏の「圧力」発言受け自分も…

 スポーツ社会学者でバルセロナ五輪柔道女子銀メダリストの溝口紀子氏が19日、TBS系「ひるおび!」で、スポーツ界、政界からの「圧力」について「私もかかりまくります」と、自らも圧力を受けていることを明かした。

 番組では、東京五輪・パラリンピック組織委員会の新会長の選出について、JOCの山下泰裕会長が、自分が非公開にしようと言ったと語ったことを取り上げた。山下氏は新会長の選考過程について「もし公開になったらどうなるのか。スポーツ界、政界、さまざまな形で検討委員会のメンバーに圧力がかかってくる。私の経験から間違いないと思った」と語っている。

 この言葉に恵俊彰は驚きを隠せなかったが、溝口氏は「(圧力は)かかりまくります、私も。その中で話してます。結構、溝口、ズバリ言うと思いますけど、相当な圧力ですよ」と、柔道界出身の溝口氏にもさまざまな圧力がかかっていることを認めた。

 だが溝口氏は「私はなぜ言えるかというと、アカデミア、研究者の立場で物を言っているので、反論しようと思えば出来る」と説明。だが現在のスポーツ界は「ピラミッドの中で、体育会の上位の形で、先輩、先生の言うことは絶対でノーとは言えない」ままであるといい「今回は、山下さんが(非公開で)やると言ったら、みんな言えない」とも語った。

 このスポーツ界の上下関係に「ガバナンス的にいい面もあるが、不祥事があったときに自浄作用、発揮しない」とも指摘し「圧力がかかるから非公開にしましょうは、逆にトップの力にみんな流される。公開の方が外からの『違うんじゃない?』という声も反響する。これが風通しの良くない一つの体質。まだまだ封建的な体質があるし、民主主義というか、まだまだ私たちスポーツ界の脆弱さがこういう形になっていると思う」との考えを語っていた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス