東京五輪“コロナ対策”行動ルール本を公表「都民、国民にも安心と思ってもらえる」

 東京五輪・パラリンピック組織委員会、国際オリンピック委員会(IOC)、国際パラリンピック委員会(IPC)は3日、新型コロナウイルス感染対策を踏まえた大会関係者の行動ルールをまとめた「プレーブック」の初版を公表した。今回は国際競技団体(IF)向けのもので、選手、メディア向けも順次発表される。

 このプレーブックは、日本政府主導のコロナ対策調整会議が昨年12月にまとめた中間報告を基に、組織委やIOC、IPCが作成したもの。国内はもちろん、海外選手や関係者、また海外メディア関係者に対して、来日前や大会中のPCR検査、スマホアプリによる追跡、公共交通機関の原則使用禁止などの行動ルールが明記される。

 IOCのクリストフ・デュビ五輪統括部長は「数千の競技大会が(コロナ禍の中で)行われ、成功例からの気づきも盛り込まれている。(コロナ対策の)最新情報を一元化したもの。日本国民、東京都民、全ての関係者が安全に感じられる大会に向けた対策を盛り込んでいる」と自信をのぞかせた。

 日本国内では新型コロナ感染収束のめどが立っておらず、今夏の大会について中止や延期を支持する世論が8割に及んでいるが、組織委の中村英正ゲームズ・デリバリー・オフィサー(GDO)は「プレーブックは納得しやすい内容になっている。大会関係者だけでなく、東京都民、日本国民にオープンに説明して、『これなら安心』と思ってもらえるようにつくりあげていく」と期待。今回の初版をたたき台に、4月、6月により具体的なルールを盛り込んだアップデート版を作成していく方針で、「意見を聞いて(内容を)ブラッシュアップしていって不安を解消していきたい」と力を込めた。

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