青学大まさか12位…連覇絶望的 響いた誤算、主将疲労骨折で欠場「ゲームオーバー」

 「箱根駅伝・往路」(2日、大手町~神奈川県箱根町芦ノ湖駐車場)

 近年絶対的な強さを誇ってきた新緑のタスキが、箱根の魔物に飲み込まれていった。総合2連覇を狙う青学大だが、まさかの往路12位。トップの創価大とは7分35秒差に沈み、逆転優勝は絶望的な状況となった。往路2桁順位は11年大会の16位以来10年ぶり。原晋監督は「優勝はもう嘘になる。確実にシード権を獲りにいきたい」と、消沈した様子で話した。

 大会直前に誤算が生じた。12月28日に3区で起用を考えていた神林勇太主将(4年)の右足の疲労骨折が判明。2020年9区区間賞、20年11月の全日本大学駅伝でも7区区間賞の主力を欠き、20年10区5位の湯原慶吾(3年)を代わりに起用したが、「うまく流れに乗れなかった」(原監督)と、区間14位に低迷。1区のエース吉田圭太(4年)は超スローペースで持ち味を発揮出来ず区間6位。花の2区に抜てきした中村唯翔(2年)も区間14位と、序盤で全くリズムを作れなかった。

 4区で1年生の佐藤一世が区間4位の快走で盛り返したが、5区に再び落とし穴が…。20年を怪我で欠場し、留年し“5年生”となってまで3度目の5区に挑戦した竹石尚人(4年)が、寒さで足にけいれんを起こし、2度立ち止まるなど大ブレーキで区間17位。区間新も視野にいれていた頼みの綱も崩れ、原監督は「ゲームオーバー」と白旗をあげた。

 指揮官がコロナ禍の中、駅伝で人々の結びつきが強くなるよう願いを込めて掲げた21年のテーマは“絆大作戦”。「プライドは忘れずに各区間を走ってほしい」と原監督。奇しくも王者の絆が問われる復路となった。

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