御所実、準V4度…悲願初Vへ報徳撃破発進 今季で定年「竹田先生を絶対胴上げ」

 「全国高校ラグビー・1回戦、御所実24-5報徳学園」(28日、花園ラグビー場)

 1回戦16試合が行われ、8年ぶり6度目の優勝を狙う常翔学園(大阪第3)が日川(山梨)を76-0で下した。WTB中村楓馬(3年)が6トライと活躍。また前回を含め過去準優勝4度の御所実(奈良)が強豪・報徳学園(近畿・兵庫)を24-5で退け、悲願の初優勝へ好スタートを切った。

 不慣れな中でこそ、真の力を測ることができる。1回戦からの出場も、通常の30分より短い25分ハーフで戦うことも御所実にとっては異例。しかも相手は実力校の報徳学園だ。

 まずは戦法を練った。前半9分。相手の反則からのPG。「いつもなら狙わない」とは、今季で定年を迎える竹田寛行監督(60)だ。わずか3点でも短い試合時間での先制点は、効く。

 その後は一進一退の前半終了間際、試合を動かしたのはプロップ小林龍司(3年)だった。相手ゴール直前のラックからトライをねじ込み、リードを広げた。

 小林は「竹田先生を絶対胴上げしたい」と話す。ただ、勝ちたい思いが緊張感につながり「バテバテでした」と苦笑したが、それでも足を止めることなく体を張って、後半もウイングへいいボールを出し続けて快勝した。

 母親を亡くすなど苦労を乗り越えての花園。「支えてくれた人への感謝の気持ちを、プレーで表現したい」。その先に、歓喜が待っている。

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