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田中希実 1秒46差の死闘制し五輪初切符!チームメートいない環境も糧に成長

 「陸上・日本選手権長距離」(4日、長居陸上競技場)

 女子5000メートルは田中希実(21)=豊田自動織機=が広中璃梨佳(20)=日本郵政グループ=との死闘を15分5秒65で制し、初の五輪切符を獲得した。

 自分にゴーサインを出したのは、ラスト1周のバックストレート。田中がギアをトップに入れて、背中を見続けてきた先頭の広中を抜き去った。「いつ、どちらが勝っても負けておかしくない」という一つ年下のライバルを振り切り初優勝。自身初の五輪切符を手にした。

 フィニッシュ後はゴール脇に倒れ込んだ。「広中選手は力をつけている。自分も足が止まっていた。ゴール後も意識がもうろうとしてスクリーンを見るまで勝ったとわからなかった」と振り返った。

 西脇工を卒業後は、同大に進学。競技はクラブチームに所属し、元実業団選手の父の健智さんから指導を受ける。チームメートのいない環境も、「一人で練習をやってきたという自信と多くの人たちに支えてもらっている責任感があったから、(苦しいレースを)耐え抜くことができた」と糧にした。

 トラック、フィールド競技では日本代表1号。20年は3000メートルと1500メートルで日本記録を更新し、10月の日本選手権(新潟)では1500メートルと5000メートルで2冠を達成するなど勢いは止まらない。「広中さんや新谷さんも5000メートルを狙うし、海外の選手と戦えるレベルで取り組んでいる」。終盤のスピードはアフリカ勢と戦う姿を期待させる。五輪では「決勝で皆さんに何か感じてもらえる走りができれば」。21歳が見据えるのはあくまで世界だ。

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