田中刑事はジャンプ乱れ4位発進「もっと弾けたい」
「フィギュアスケート・NHK杯」(27日、東和薬品ラクタブドーム)
男子ショートプログラム(SP)が行われ、平昌五輪代表の田中刑事(26)=倉敷FSC=は76・57点で4位発進となった。
最終滑走でこの日のトリを務めた。冒頭の4回転サルコーが手をつく形で大きく乱れると、最後の連続3回転ジャンプも最初のフリップが2回転に。2季連続のSP「HipHip ChinChin」のアップテンポな曲にのり、滑りで魅せたが、「まだ気持ちの面でもっと弾けたい」と課題を挙げた。
8月に右ひざを痛め、調整が遅れていたが、徐々に調子を取り戻してきた。久々となった観衆の前での演技に「スケートの楽しさが分かるような時間だった。この空間はありがたい」と充実感。若手が台頭してきている中、意地をみせたい“ベテラン刑事”はフリーに向けて「このご時世で、滑れることに感謝を持ちながら滑りたい」と、力を込めた。





