ナダルが決勝進出 初4強シュウォーツマンにストレート勝ち「前向きな気持ちと自信」

 「テニス・全仏オープン」(9日、パリ)

 男子シングルス準決勝で4年連続13度目の優勝を目指す第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)と4年ぶり2度目の頂点を狙う第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が勝ち、11日の決勝に進んだ。ナダルは四大大会で初めて4強入りした第12シードのディエゴ・シュウォーツマン(アルゼンチン)を6-3、6-3、7-6で退けた。ジョコビッチは第5シードのステファノス・シチパス(ギリシャ)に6-3、6-2、5-7、4-6、6-1で競り勝った。

 同じ相手に2度は負けない。ナダルは前哨戦のイタリア国際に続く金星を狙ったシュウォーツマンをストレート勝ちで返り討ちにした。「こういう勝利は前向きな気持ちと自信をもたらしてくれる」。敗者の背中を優しくたたく姿に、赤土の王者の風格が漂った。

 新型コロナへの懸念から2連覇が懸かった全米オープンは回避し、全仏に照準を合わせてきた。約半年ぶりの実戦となった前哨戦では過去9戦全勝だったシュウォーツマンに足をすくわれたが「分析して準備してきた」と今大会はラリーで終始圧倒。歴代最多の全仏シングルス100勝にも王手をかけた。

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