14歳玉井2冠 五輪切符あるぞ!リオ五輪銅超えスコアで「最高です」

 男子高飛び込みで優勝した玉井陸斗の4回目の演技(代表撮影)
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 「飛び込み・日本選手権」(27日、ダイエープロビスフェニックスプール)

 無観客で最終日が行われ、男子高飛び込みは、9月に14歳になったばかりの玉井陸斗(JSS宝塚)が、528・80点で2連覇を飾り、3メートル板飛び込みとの2冠を果たした。リオ五輪銅メダルの525・25点を超えるハイスコアに「最高です」と喜んだ。

 中学2年と思えないのは、バキバキの肉体だけではなかった。高難度の109C(前宙返り4回転半抱え型)をジャッジ1人が10点満点をつける完成度で決めると、最終6本目では、5255B(後宙返り2回半2回半ひねりえび型)で代名詞のノースプラッシュを披露。わずかな狂いが大減点につながる競技だが、大きなミスなく演技をまとめて自己ベストを更新し「最高です」とはにかんだ。

 拠点である兵庫・宝塚のプールには10メートルの飛び込み台がない。大阪へ“遠征”して練習しているが、コロナ禍でそれも週2回ほどに制限された。

 だからこそ「限られた時間や場所の中で、大事に1本1本こなす意識を強くした」と馬淵コーチ。試合形式のトライアルなどで心を育てる工夫をしてきた。玉井も「自信がついてきて、プレッシャーにも動じなくなった」。技に見合った精神力が備わりつつある。

 東京五輪代表選考会を兼ねるW杯東京大会(東京アクアティクスセンター)は21年2月。そこで切符を獲得し、見据えるのは来夏のメダル獲得だ。今回の記録はリオ五輪銅メダル相当と、決して夢物語ではない。「自分らしい演技でみんなを驚かせたい」。19年末は148センチ、41キロだったが、今は152センチ、46キロ。心技体、延期の1年で果たしてどこまで伸びるか。

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