トヨタがルマン3連覇 中嶋一貴らが美酒、可夢偉らは3位に

 「自動車・ルマン24時間」(20日、サルテ・サーキット)

 フランス伝統の耐久レースはゴールを迎え、最高峰のLMP1クラスに2台で臨んだトヨタが中嶋一貴(35)らの8号車で3連覇を達成した。小林可夢偉らの7号車は3位。同レースは世界耐久選手権(WEC)シリーズに組み込まれ、今季の第7戦。F1のモナコ・グランプリ、インディカー・シリーズのインディアナポリス500マイルと並び、世界三大レースの一つと称される。新型コロナウイルスの影響により無観客で実施された。

 トヨタ勢は2台ともにマシントラブルが発生したが、8号車はレース中盤で首位に立つと、順調に周回を重ねた。24時間を走り切り、V3のチェッカーフラッグを受けた中嶋は「トップに立ってからはいい仕事ができた。レースには満足している」と誇った。

 序盤はブレーキの冷却に苦心した。他車の事故によるセーフティーカー導入で全車が減速走行となり、問題解決のための部品交換に踏み切った。作業には約10分かかったが、中嶋が「最小限のダメージで済んだ」と話したようにタイムロスを抑えた。その後は本来の走りを取り戻し、7号車にトラブルが発生するとトップに立った。

 来季からはWECの最高峰クラスに参戦する車の規格が変更となるため、優勝を重ねた仕様のマシンでルマンに挑戦するのは今年が最後となる。「この車では最後で、有終の美を飾らなければいけなかった」と実感を込めた中嶋。苦しみながらも、3度目の栄冠をつかんだ。

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