サーフィン五輪代表候補の五十嵐カノア インスタグラムで人種差別に抗議

 東京五輪新種目のサーフィン男子で五輪代表候補の五十嵐カノア(22)=木下グループ=が29日、自身のインスタグラムのストーリーズで、米ウィスコンシン州での警官による黒人男性襲撃事件など一連の人種差別に抗議の姿勢を見せた。

 24時間で投稿が消えるストーリーズ機能で、黒の背景に英文で思いをつづった。「私たちはみんな、ほんの少しの愛を必要としています。警察の残虐行為、人種差別…まだまだ列挙できますが、それらは全て容認できないことです。2020年である今もこんなことが続いていることが信じられない」と現状を嘆いた。続けて「もし私たち全員が愛を広めるという純粋な態度や意志を持つ人間として協力すれば、もっと世界は良くなるだろう。未来の世代を教育するために、この問題に一丸となって取りかかって、この狂った状況を今終わらせよう」と呼びかけた。

 両親は日本人だが、子供をサーファーにするため渡米したことで、五十嵐は米カリフォルニア州サンタモニカ出身。世界最高峰のチャンピオンシップツアー(CT)で活躍し、昨年順位は自己最高の6位。東京五輪の金メダル候補と言われる。

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