JC3冠を狙う18歳伊藤ふたば、15位で予選通過 来春からプロ、故郷に錦を
「スポーツクライミング リード・ジャパンカップ」(10日、岩手県営運動公園)
女子予選が行われ、来夏に延期された東京五輪代表に内定している野口啓代(31)=TEAM au=が唯一2ルートとも完登し、首位で11日の準決勝進出を決めた。五輪代表候補の野中生萌(23)=XFLAG=と昨年の世界選手権銅メダリストの森秋彩(16)=茨城県連盟=が2位。史上初のジャパンカップ3冠がかかる伊藤ふたば(18)=TEAM au=は15位で通過した。男子準決勝は五輪代表に決まっている楢崎智亜(24)=TEAM au=が5位で、決勝進出を決めた。
ボルダリング、スピードに続き、男女通じて史上初のジャパンカップ3冠を狙う伊藤は、2ルートとも終盤に力尽き、15位通過となったが、「久々の大会で緊張していたが、落ち着いて登れたのでよかった」と、手応えを口にした。
地元盛岡での大会に「無観客で声援がないのは残念だけど、競技ができるのはうれしい」。高校卒業後はプロとして活動することを発表した18歳は「3冠は周りから注目もされているし、もちろん私もしたい気持ちがある。1本1本集中して、しっかり勝負できるように頑張りたい」。偉業で故郷に錦を飾る。