競泳の金候補・松元克央 五輪へ葛藤「絶対開催するって言ってほしい。できれば」

男子200メートル自由形のレースを終え笑顔を見せる松元克央(代表撮影)
男子200メートル自由形 力泳する松元克央(代表撮影)
男子200メートル自由形 力泳する松元克央(代表撮影)
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 競泳の松元克央(23)=セントラルスポーツ=が9日、千葉県国際総合水泳場で行われた記録会に出場した。昨夏の世界選手権で銀メダルを獲得した男子200メートル自由形は、1分46秒69とまずまずのタイムをマークした。8日に出場した100メートル自由形は48秒94だった。

 約半年ぶりの実戦。「久しぶりの試合で、怖い中で、でも、それなりに練習はできていたので実力を出そうと思った」と振り返り「タイム的にも悪くないし、安心した気持ちが今はある」と語った。

 東京五輪は1年延期。金メダル獲得を目指してトレーニングを重ねてきただけに、簡単に1年後へ気持ちを切り替えることはできなかった。「ずるずる引きずっていて、情けない練習をする自分も嫌いだし、かといっていい練習はできなくて。中途半端な生活を送っていることに、自分のことが嫌いになった」とも話した。

 今も開催可否は論じられ続けている。選手の胸中は複雑だ。「ないもののために頑張れない。そこはすごい難しいところです。絶対開催するって言ってほしい。できれば」と松元。「開催されることを信じてモチベーションを上げるしかない」と何度もうなずいた。

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