岡沢セオン、故郷山形で合宿も実家への帰省は自粛、コロナ禍の影響考慮

 東京五輪のボクシング男子日本代表と同候補が21日、山形・蔵王坊平での合宿中にオンライン取材に応えた。高地トレーニング施設がある同地での合宿は20日に始まった。

 ウエルター級の日本代表、岡澤セオン(鹿児島県体協)は、山形市出身。日本代表として故郷での合宿に臨んでいるが、「今回はこの施設から出ないで合宿を終わろうと思っている」と“巣ごもり”するという。山形市の実家は飲食関係で、新型コロナウイルスの感染拡大が懸念される中で帰省を自粛する意向だ。「自分の地元で合宿を組んでいただけるのはうれしいし、(蔵王は)スキーで来たこともあるので懐かしい。でも、山形市に帰れないのはすごく残念」と話した。

 今月中旬には、練習拠点としている鹿児島県鹿屋市のジムが九州地方豪雨の影響で浸水被害を受け、岡沢自身も数日間は復旧作業にあけくれた。「想像以上の被害。(ランニング)マシンが使えず、床の張り替えが必要となったりしている」と振り返ったが、「限られた環境の中では最大限いい練習はできている」と務めて前向きに話した。

 日本ボクシング連盟からは拠点ジムへグローブなどの寄付があり、自身で立ち上げたクラウドファンディングにもこの日の時点で150万円以上の支援が集まっている。「自分一人ではボクシングができないと今回の豪雨で感じた。改めていろんな方々に恩返しするためにも、来年の五輪で金メダルを狙っていきたい」と気持ちを引き締めた。

 また、同合宿に参加しているライト級五輪代表の成松大介(自衛隊)は7月に「右足底腱膜炎」と診断されたことを明かした。3月から痛みを抱えており、今合宿では「参加できる練習メニューもあるので、できるだけやりたい」と話した。

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