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羽生がISUアワード初代最優秀選手賞「大変光栄」 葛藤乗り越え…さらなる進化誓った

 最優秀選手賞を受賞した羽生結弦
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 国際スケート連盟(ISU)は11日、新設されたフィギュアスケートのISUアワードをオンラインで開催した。最優秀選手賞(MVS)は五輪2連覇王者の羽生結弦(25)=ANA=が選ばれた。世界王者のネーサン・チェン(米国)、アイスダンスのパパダキス、シゼロン組(フランス)がノミネートされていた。日本スケート連盟は12日に羽生のコメント動画を公式ツイッターで公開。新シーズン初戦は未定だが、スケートができる幸せをかみしめ、羽生は理想の滑りを求め続ける。

 輝かしい、数々の栄光を誇る羽生がまた1つ、名誉ある称号を手にした。ISUアワード初代最優秀選手賞。12日に日本スケート連盟から公開された動画で羽生は「このような賞をいただけて大変光栄に思っていると同時に、まさか賞をいただけると思わなかったので、とてもビックリしています」と喜びとともに驚きを口にした。

 2月の四大陸選手権で優勝し、男子史上初の主要国際大会6冠となる「スーパースラム」を達成。偉業が評価されての受賞となったはずだが、栄光とは裏腹に、羽生自身は葛藤を抱えながらシーズンを過ごしていた。昨年末はGPファイナル、全日本選手権と続けて無冠。望む演技を表現できない苦しさも味わった。落ち込んだ時期ももちろんあった。

 それでも今、羽生は画面を通して「皆さんのおかげでこうやってスケートができていること、そして自分が追い求めるスケートができていることが本当に幸せです。これからも一生懸命、自分の理想のスケートを追い求めて頑張っていきます」と思いを伝えた。

 夢であるクワッドアクセル(4回転半)への挑戦、継ぎ目のない演技の体現-。それらは全て羽生にしか描けない「理想」だ。理想を追う意味の深さを羽生自身が誰よりも理解しているから、羽生は「頑張っていく」と語ったのだろう。

 羽生は英語でこうも言った。「全ての目や声、期待がプレッシャーになる。でもプレッシャーを感じることで自分が強くなれると感じる。大きな期待に応えて、それを超えるものを出したい。100%じゃなくて120%で期待に応えたい」

 20-21シーズン、本来なら既に大会のエントリーが発表されている時期だが、今季はコロナ禍で出場大会は未確定。羽生も「新型コロナウイルスや豪雨災害など、大変な状況が続いています。どうかお気をつけてお過ごしください。また、これ以上被害が拡大しないことを祈っています」と呼びかけた。

 先の見えない状況ではあるが、目指す道は羽生自身の中にしっかりと存在している。終着点は「理想」。そこにたどり着いたとき、きっと全ての「期待」は感謝と歓喜に変わる。新シーズン、新たな伝説は刻まれるのか。

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