御嶽海、愛する故郷・長野に「元気届けたい」 炎鵬に“流出”したファンも取り戻す

 「大相撲7月場所」(19日初日、両国国技館)

 3場所ぶりに関脇復帰した御嶽海(27)=出羽海=が8日、都内の部屋で稽古後、電話での代表取材に応じ、豪雨被害を受けている出身地の長野県に「元気を届けたい」と意気込んだ。ただ、地元ファンが自身より幕内炎鵬(宮城野)を応援し、大ショックを受けたことを明かした。新型コロナウイルスの影響で出稽古ができず不安はあるが、愛する故郷で“復権”するためにも大関ロードを再進撃する。

 御嶽海の実家がある長野県上松町はこの日朝、豪雨で特別警報が出ていた。家族や知人の無事は確認したが、「家は大丈夫だけど、あちこち通行止めだから外に出られない。大変」と心配した。名古屋場所となれば、連日、長野から大応援団が駆け付ける地元の大スターでもある。

 そんな相思相愛の故郷で以前、「御嶽海によく似てるね」と声をかけられた。御嶽海は「よく言われるんですよ。よろしく伝えておきますね」とジョーク交じりに応じた。すると、「最近は僕は炎鵬を応援しているんだよ。最近、(御嶽海は)負けるから」と、本人を目の前に、言われてしまったという。

 「長野県民で初めて。ちょっとショックを受けたわ。これは作り話じゃないですよ」。2度の優勝をしながら大関とりに何度も失敗した自身の責任でもある。“流出”したファンを炎鵬から取り戻すためにも7月場所で“復権”するしかない。

 部屋では自身以外は幕下以下の力士しかいない。出稽古ができず関取との申し合いなしで本番の可能性もある。「体は鈍い。モチベーションは上がらない。(出稽古禁止は)想定外。不安です」と悩める心境を吐露した。

 それでも経験と故郷への愛がある。前日の七夕、短冊に「元気をとどける」と書いた。「やっぱ元気を届けたい。スポーツも徐々に開催して、そこでしっかり、元気のいい相撲を取って、届けたいですね」。逆境を乗り越え、V3を目指す。

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