伊勢ケ浜親方が還暦 驚異の肉体派はベンチプレス「100キロ以上も上がる」

 「大相撲7月場所」(7月19日初日、両国国技館)

 伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)が6日、60歳の誕生日を迎え、電話での代表取材に応じた。還暦に「別に何も普段と一緒です」と、淡々。親方衆でも屈指の肉体派を誇り、トレーニングは毎日1時間に及ぶ。

 「まあ普通に、ごはん食べた後は散歩はしてますよね。あと筋トレはずっとやってますから。それぐらいですかね。結構多いですね、今(新型コロナウイルスが)こういう状態なので余計多いですね。週5、6回という感じですかね。夜は必ず歩いて、1時間以上歩いてますね」と、還暦とは思えぬ、鍛えっぷりを明かした。

 5月30日に予定していた還暦土俵入りはコロナ禍で延期。「日程のメドが立たない。今の状態ではちょっと。予想では来年になるんじゃないかと思ってるんですけどね、12月にできればいいかなと思っているんですけどね。この状態でまた(感染者が)増えてますからね。ちょっと考えないといけないですね」と、悩ましい心情。

 土俵入りへ向け、トレーニングも続けているが、やせて太ってとなかなか、落ち着かない。「本当なら5月にやっていれば今、楽しているんですけど。でも少しやせないといけないですね。土俵入りに向けてちょっと太っていたので。もう1回ちょっとやせて、で、(日程が)出てきたらまた太る。あんまり健康に良くないんだよね。あんまりやせると綱が落ちちゃうから、それでちょっと腹を出したんだけど。またやせるようにして頑張っているんだけど」と、笑った。

 コロナで自粛の中、弟子の指導にも苦心。「自粛外出禁止が続いているので中にはストレスをためているし、そういったことも考えてせめて食べ物とかね、そういうので補ってもらうとかあとは稽古しかないしね。幸いうちは地下にトレーニングルームがあるんでみんなそこでやり出している子も結構多いですね。とにかく汗を流して発散してもらうしかないですね。今の状態では」と話した。

 部屋の関取も再入幕した元大関照ノ富士を始め、幕内宝富士、照強、十両に翠富士と多士済々。「関取衆は若い子の見本だから。こういう状況だけどこうやって頑張るんだよと。そういったものを見せてもらわないといけない。ずっと部屋にいる、うちの関取衆も」と今は部屋一丸となり、苦境に立ち向かう。

 師匠定年まであと5年。「部屋はあと5年ですよね。でもまあそういうことも考えないで今までやってきたことをそのまま継続して最後まで頑張ってやりたいなと。もうあと何年で終わりとかじゃなく、もういる間は今まで通りやっていく。いい形で次の人たちにもそのままやっていただきたい」と情熱に衰えはない。

 部屋付きの親方も指導が熱心。「誉富士(楯山親方)なんかでも毎日、胸を出しているし、死ぬまで出せといっているんだけど。安美錦(安治川親方)も指導しているし、そうやってずっとやっていかないといけないし、やるのは当たり前だしね。とにかく一丸となってやっていくということ。60歳になったからといってあと5年と思うんじゃなくて、最後まできちっとみんなの面倒を見て、力士も育てて、今まで通りにやっていくということ」と力を込めた。

 赤いちゃんちゃんこは「着ていないですよ」と苦笑い。「自分の頭の中には60歳という思いが全然、ないので。筋トレとかやっていても、これだけやっていていいのかなと思うときがある。本当に思うんですよ。こんだけやっていいのかなとか。結構、追い込んじゃうんで。あまり(筋トレで)重いのをやらないようにしているけど。けがしちゃいけないから。でもやっちゃうんだよね。(ベンチプレスは)何キロでも挙げようと思えば。100キロ以上も上がる」と、驚異の60歳肉体派をアピールした。

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