19年ラグビーW杯 経済効果は過去最大6464億円 組織委試算を大きく上回る

 日本ラグビー協会は24日、昨年のワールドカップ(W杯)日本大会の分析リポートを発表し、経済波及効果は過去最大の6464億円となった。大会前年の2018年に大会組織委員会が試算した4372億円を大きく上回った。

 大会による訪日客は約24万2千人で平均滞在期間は16泊。経済波及効果全体の約54%となる3482億円が訪日客の消費支出による波及効果であり、インバウンドの取り込みが重要であることを再確認する結果となった。

 アンケート結果では、訪日客の76%が東京から入国していたことが分かり、訪日客の各開催都市等への訪問にともなう交通、宿泊、飲食等の支出が経済波及効果を押し上げた。訪日客の約60%が初めて日本を訪れ、75%が「必ず来たい」と日本再訪の意向を示している。

 台風の影響で中止となった3試合を含めると販売チケット数は183・7万枚にも上り、販売率は99%と史上最高となり、ほぼ完売を達成した。

 19年W杯は、テレビ視聴者数は延べ8億5728万人と、15年W杯の6億7853万人を超えた。また、SNSなどのソーシャルメディアによる大会関連動画再生回数が前回大会と比較し、5倍以上の20・4億回に達した。身近なSNSを通じて“にわかファン”も獲得し、より多くにラグビーが広まった大会となった。

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