相撲協会、抗体検査終了時にぶつかり稽古を全面解禁
「大相撲7月場所」(7月19日初日、東京・両国国技館)
日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)が8日、新型コロナウイルスの抗体検査終了時にぶつかり稽古を完全解禁する見通しを示した。感染状況を調べる同検査は全協会員約1000人を対象に5月18日から約1カ月かけて行っており、今月中旬に終わる予定。
同部長は「協会として接触を伴う稽古をやってくださいというのが、抗体検査の終了と同時になれば。ぶつかり稽古も問題ないと、みなさん(各部屋)に伝えることができればと思う」と説明した。
現時点で師匠の判断でぶつかり、申し合いを行う部屋はあるものの、協会として自粛を要請しているのが前提。「ぶつかり再開となれば一段階、上に上がるということ。ぶつかり稽古再開が抗体検査の結果とどうかかわってくるか。専門家の意見を踏まえて、一つの資料として考えていく」。まずは、ぶつかり稽古再開し、さらに出稽古の解禁とステップアップする方針だ。
プロ野球・巨人では、2選手に抗体が検出されたが、PCR検査で陰性。プレーに問題ないと判断された。このことを例に取り、「今後はコロナとのうまい付き合い方が大事。コロナが出たからって中止じゃなく、どういう状況なのかいち早く見極めて対処すること。3月場所では1人出たら中止だったけど、今はどういう状況か見極めるということ。1場所見送ったから7月場所は無観客でいいから開催したい。みなさん(力士)に成績を残させてあげたい」と話した。


