柔道・大野将平、五輪延期も「取り戻せる自信はある」 天理大レジェンド3人が鼎談

 来夏の東京五輪で2連覇を目指す柔道男子73キロ級リオデジャネイロ五輪金メダルの大野将平(28)=旭化成=が5月31日、オンラインでのトークセッションに参加。拠点である天理大出身の五輪3連覇・野村忠宏氏(45)、シドニー五輪銀メダリストの篠原信一氏(47)との鼎談(ていだん)を行い、1年延期となった東京五輪に向けて「柔道を忘れることはない。取り戻せる自信はある」と宣言した。

 天理大が誇るレジェンド3人の鼎談で、大野が最強王者に上り詰める“前夜”の片りんが明らかになった。

 2010年に天理大に進学する前年、世田谷学園高時代に練習に参加した際、当時監督だった篠原氏は現役だった野村氏と乱取りをさせたが、2階級差があるとはいえ高校生が五輪3連覇王者を投げ飛ばしたという。野村氏は「自分は30代中頃で適当にやったろと思ったら真剣に投げられた。高校生に恐怖を感じた。別格だった」と脱帽。篠原氏も「戦う気持ちの強さがすごい」と舌を巻いた。

 東京の世田谷学園高から奈良の天理大への進学は珍しかったが、大野はスカウトされたときの珍エピソードを披露。「篠原先生が来てくださって『お前強いらしいな。握手しよう』『お前握手したな、天理決定や』と。世紀の大誤審のありがたい話をしてくださると思ったら、スカウトに来られただけだった」と振り返った。

 新型コロナウイルスの影響で東京五輪が来夏に延期。5月15日に五輪代表に正式決定したものの2カ月近く練習できていないが、大野自身は大学院での研究活動で長期休養した経験もあり、「柔道を忘れることはない。急激に弱くなることはなかったので取り戻せる自信はある」と力強く宣言。「国民の皆さまに元気を届けられるよう準備しておく」と気持ちを新たにした。

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