ラグビー新リーグ延期 コロナ禍で会場確保困難…21年秋開幕断念、参入締め切り延長

 日本ラグビー協会がトップリーグ(TL)に代わって設立を目指す新リーグの法人準備室室長を務める谷口真由美理事(45)が11日、オンラインで会見を行い、2021年秋としていた開幕時期が遅れる見通しを明かした。新型コロナウイルスの感染拡大による東京五輪・パラリンピックの1年延期で会場確保が難しくなり、「9月に開幕は現実的ではない」と説明した。

 新リーグもコロナ禍に見舞われた。昨年のラグビーW杯日本大会の熱狂そのままに飛躍を期した2020年は選手の薬物事件も重なり、トップリーグ(TL)が無念の中止。追い打ちをかけるように、21年秋に予定していた新リーグ開幕が延期の見通しとなった。

 新型コロナの感染拡大による東京五輪・パラリンピックの1年延期が影を落とした。五輪期間中は秩父宮ラグビー場が駐車場となり芝生を一度撤去するため、「9月までオリンピック・パラリンピックをやって、9月に開幕は現実的ではない」と谷口室長。開幕時期については「コロナの収束次第」と話し、現状では「年明け以降にも」と22年にずれ込むことを想定している。

 新リーグはTLと下部のトップチャレンジリーグを新規参入も募って、1~3部に再編成。収容観客数1万5000人を見込んだホストスタジアムの確保など参入要件が設けられ、サラリーキャップ制度の導入も検討されている。

 新リーグへの参入意志を示す関連文書の受け付けは4月30日に一度締め切ったが、緊急事態宣言の影響で調整が遅れているチームが多く、宣言解除後、1カ月まで締め切りを延長する。谷口理事は「やりたいという限りは待とうということで、チームと合意している」と説明した。

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