コロナ後、変わるスポーツ観戦 米報道 意識変化で「ハイタッチやハグにお別れ」

 米スポーツ専門局「ESPN」は11日、新型コロナウイルスの世界的感染拡大が今後のスポーツ観戦に大きな変化をもたらす可能性を報じた。

 「野球を見るために、スタジアムでフェースマスクをしますか?NBAのゲームの席に着く前にすべての通路で手指を消毒しますか?アリーナに入るとき体温チェックは必要ですか?ハイタッチ、ハグ、そしてグループでの自撮りにお別れを言うことはできますか?」と冒頭で問いかけると、「パンデミックの後、ライブスポーツが戻ってきた時、多くの新しい現実が待っている」と、指摘した。

 3月以降、世界中でほぼすべてのスポーツイベントが中止、延期となった。ESPNはハーバード大で公衆衛生を専門とするジョセフ・アレン教授の話として、「私たちの意識レベルが変化するだろう」とのコメントを掲載。仮にウイルスが終息しても、現在、人々が行っているウイルスのまん延を防ぐ社会的距離や衛生面での意識から、スタジアムでの応援が「これまで通り」でいることは難しくなるという。

 NBAの平均観客数は1万5000人から、2万人。MLB・ドジャースのホーム平均観客数は4万9000人、NFLグリーンベイパッカーズの平均観客数は約7万7000人などの数字を並べ、「スポーツイベントはウイルス拡散の温床となる可能性があるため、変更が不可欠になる」とし、「1また2つの座席を空けたり、スタジアムの多くの場所で消毒できる場所を作ったり」する必要があるとした。米国内の世論調査では72%が「ワクチンの無い状態では、スポーツイベントに参加できない」と回答している。

 日本でもプロ野球で検討されたジェット風船や、多くのスポーツで行われる応援歌、コールなどの実施が難しくなる可能性もある。かつてないウイルスがもたらした恐怖心は、スポーツ観戦を大きく変えてしまうかもしれない。

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