カヌー・羽根田卓也、自宅風呂でパドルトレ 動画を公開

 東京五輪のカヌー・スラローム男子カナディアンシングル日本代表で、リオデジャネイロ五輪銅メダリストの羽根田卓也(32)=ミキハウス=が2日までに自身のツイッターを更新し、自宅の風呂を使ったトレーニングの動画を公開した。1年延期となった東京五輪でのメダル獲得へ、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、実戦的な練習を編み出した。

 仮想トレーニングに選んだ場所は風呂場だった。羽根田が、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、自宅でもできる練習を動画で公開。21秒間の映像には工夫を凝らした姿が映し出されていた。

 浴室の洗い場に座り、背筋を伸ばした状態で静止。「今は外で練習ができないので、こぐ感触を忘れないように、こうして工夫しています」とつぶやき、浴槽に張った水の中へ手にしたパドルを投入する。そして、繰り返しこぐ。実戦を想定した究極のトレーニングだ。

 新型コロナウイルスの影響で、3、4月に東京五輪のコースを使った事前練習ができなくなった。指導を仰ぐスロバキア人のミランコーチは、予定していた3月末に来日は実現できなかった。5、6月には欧州での大会に出場する予定だったものの、中止が相次ぎ、実戦感覚を養う場がない状況だ。

 それならば…と編み出したのがお風呂場トレーニング。日本で迎える4大会連続の五輪について、かねて「東京五輪は巡り合わせの大会。感謝して、自分の最高の姿、集大成を見せることができればいい」と語っていた。2大会連続のメダルを目指す日本カヌー界のレジェンド。酸いも甘いも知る32歳のベテランは、頭と体を駆使して、今できることに全力で取り組んでいる。

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