三宅宏美「2年延期なら諦めていた」1年後の東京五輪へ選手反応様々

 東京五輪の1年延期が24日、決定的な状況になった。重量挙げ女子で五輪5大会連続出場と3大会連続メダルを狙う三宅宏実(34)=いちご=は複雑な思いを明かし、代表に内定している選手たちからもさまざまな反応の声が上がった。一方で、既に今夏の開催に向けて代表選手の選考を進めてきた各競技団体にとっては今後、選考の見直しが議論となることは間違いない。

 東京五輪が1年程度延期されることで、選手は驚きや困惑を口にしながらも変わらぬ決意を語った。重量挙げ女子の三宅は、東京五輪への挑戦について「監督でもある父(三宅義行氏)と相談したい。重量挙げが大好きだし、中途半端で終わりたくはないのでもちろん前向きなのだが、一度リセットさせてほしい」と複雑な思いを明かした。

 東京五輪を集大成とする意向を既に表明していた。出場権を獲得しておらず、今後は複数の試合に出場を求められる可能性もある。「1年はちょっと長い。体力的、年齢的に事の重みを感じる」と戸惑いを口にし、「試合の日に向けてカウントダウンして練習を積んできた。それに365日が加わると思うと厳しい。でも2年延期なら諦めていた」と語った。

 五輪代表に決まっているスポーツクライミング男子の楢崎智亜(TEAM au)は「正直驚いた。しかし、自分の目指すものは変わらない。できることを積み重ねていきたい」とコメントした。同じくスポーツクライミング女子で東京五輪での現役引退を表明していた30歳の野口啓代(TEAM au)は、「大好きな競技生活が一日でも長く過ごせることをポジティブに捉えている」と延期されても五輪が終わるまでの現役続行を明言した。

 柔道男子60キロ級の高藤直寿(パーク24)は「どっちにしろ、僕はいつでも戦う準備はできています」と自身のツイッターに投稿。初の五輪を目指す陸上男子短距離の多田修平(住友電工)も「影響はすごいけど、自分の今できることを頑張りたい」と記した。同じく競泳の入江陵介(イトマン東進)も「東京オリンピック、パラリンピックがどうなるかのニュースが多いけど…。一番大事なのは自分の身体、命」と延期を評価した。

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