一山麻緒が東京五輪3枠目 悪天候も強メンタル「こういう日だからこそ」

2時間20分29の好タイムで優勝した一山麻緒=ナゴヤドーム(撮影・高部洋祐)
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 「名古屋ウィメンズマラソン」(8日、ナゴヤドーム発着)

 東京五輪女子マラソン代表の残り1枠を決めるレースで、一山麻緒(22)=ワコール=が条件となるタイムを破る2時間20分29秒で優勝し、東京五輪代表代表3人目に決めた(一山のタイムは速報タイム)。レース後の場内インタビューに「今日みたいな日が来るのが夢だったので…夢みたいです」と笑顔をはじけさせた。

 タイムは2003年の大阪国際女子で野口みずきが出した2時間21分18秒も破って、日本選手の国内レース最高記録を更新した。日本歴代では4位の記録だった。

 雨が降って肌寒い悪条件だったが「こういう日だからこそ、オリンピックを決めたらすごいかっこいいなと思って走りました」と強いメンタルで臨んだ。タイムについては「(2時間)21分47(秒)を切るというのが、本当に、そのためにやってきたので記録までついてきてくれてうれしいです」と語った。

 ペースメーカーが離れ、勝負どころとなるポイントで一山が動いた。30キロ過ぎの給水をきっかけに先頭に飛び出した。スピードを上げて、海外選手も振り切ると速報タイムで1キロ3分14秒のラップを重ねて、単独トップに立った。

 「30キロ以降に1人でいけるような練習をしっかりこなすことができたので、今日は本当にイメージ通りの走りができました。30キロからが本当の勝負だなと思ったので、本当にその通りの走りができたのでうれしいです」と声を弾ませていた。東京五輪へは「世界と戦うにはまだまだ記録も劣っているので、オリンピックにむけては、もう一段階、質の高い練習をして、日本代表として、かっこいい走りができたらいいなと思います」と明るく語った。

 このレースで、今年の大阪国際女子で松田瑞生が出した2時間21分47秒を破った日本勢の最上位選手が東京五輪代表に入る、という条件だった。

 女子マラソンの東京五輪代表は昨年のMGCで決まった前田穂南、鈴木亜由子と一山麻緒の3人。男子はびわ湖毎日マラソンで代表条件の記録を破る選手が出なかったため、MGCからの中村匠吾、服部勇馬と、東京マラソンで日本記録を更新した大迫傑の3人に決まった。

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