紀平梨花が首位発進!連覇へ絶好調…SP81・18点 3回転ルッツ成功

 「フィギュアスケート・四大陸選手権」(6日、ソウル)

 開幕し、女子ショートプログラム(SP)で2連覇を目指す紀平梨花(17)=関大KFSC=が大技のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)、左足の故障で封印していた3回転ルッツなどを成功し、81・18点をマークして首位発進した。ブレイディ・テネル(米国)が75・93点で2位。坂本花織(19)=シスメックス=は73・07点で4位、樋口新葉(19)=明大=は72・95点で5位につけた。

 フィニッシュのポーズを解いた紀平は、少し控えめに右手を握って突き上げた。冒頭のトリプルアクセルをはじめ、全てのジャンプを成功。今季ベストには届かず「キレキレの状態に持っていきたかった。85%くらいかな」と振り返ったが、堂々の首位発進に「全てのジャンプを決められてうれしい気持ち。ホッとした」とはにかんだ。

 今季最大の照準は、ロシア勢と再び相まみえる3月の世界選手権(カナダ・モントリオール)。そこへ向けて着実に前進したと言える2分40秒間だった。特に、左足痛のため9月のオータムクラシックのフリー以降封印していた3回転ルッツが“復活”を果たしたことは大きい。

 アクセルを除く3回転の中で最も難度、基礎点の高いジャンプがルッツ。基礎点を上げることで、ロシア勢との差を少しでも縮めたい考えだ。今季SPでは初めての投入だが、きっちりと決め1・57点の加点も勝ち取った。「いいのが跳べて安心した」と紀平。同時に「まだ100%のジャンプじゃなかった」とも語っており、伸びしろは誰よりも紀平自身が実感している。

 8日のフリーでは「4回転を数多く試合でこなしたい」と話しつつ、「ノーミスは絶対」との思いの間で揺れている。理想は4回転サルコーに挑んで決めきること。最良の選択肢をつかめるよう「一番いい状態を作りたい」。4回転を試合で決めれば、日本女子シニア初。連覇も女子では大会史上初の快挙だ。自分自身を磨き上げ、最高の演技ができたとき、きっと心からのガッツポーズが飛び出すはずだ。

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