ノルディック・スキージャンプ女子の高梨沙羅（２３）＝クラレ＝が２１日、ルーマニア・ルシュノブで２４日に開幕するワールドカップ（Ｗ杯）へ向けた出発前に、羽田空港で取材に応じた。

　直前まで蔵王で行われたＷ杯では、通算１００度目の表彰台は達成できず、次戦以降に持ち越しになった。快挙は「内容の後に結果がついてくるので、しっかり自分のやるべきことに集中したい」と今後も冷静に狙う。

　結果のために課題に掲げるのは、スタートだ。上半身を速く深く倒す方法を今年の試合でも試し「徐々に良くなってるけど、まだ自分の物になりきっていない」と分析。「テークオフや空中へつなげていけるように、ゆっくり着実に試合で入れていきたい」と次戦での成長を見据えた。