交通事故の桃田賢斗は2列目の乗車 運転席、助手席は潰れる中…

 遠征先のマレーシア・クアラルンプールで交通事故に巻き込まれ負傷したバドミントン世界王者の桃田賢斗(25)=NTT東日本=について、日本バドミントン協会は13日、顎部裂傷、眉間部裂傷、唇裂傷、全身打撲という診断を受けたと発表した。当面、現地で経過観察するという。

 日本協会などによると、同日早朝に桃田らの乗ったバンが、トラックの後部に衝突。運転席、助手席の1列目は完全に潰れたほどの衝撃だった。桃田は2列目に乗車していたという。運転手は死亡し、同乗していた桃田、3列目に座っていた平山優コーチ(日本ユニシス)、桃田と同じ2列目に座っていた帯同スタッフの森本哲史トレーナーが負傷し、そのまま病院に搬送された。桃田は眉間部などを裂傷し、流血。現地報道では鼻骨骨折と報じられたが、現状で骨折の診断は出ていないという。現状では桃田は会話もでき、自力歩行も可能だという。

 平山コーチは右脛の裂傷、歯の損傷、全身打撲、森本トレーナーは右前腕骨折、脳しんとう、全身打撲と診断された。同車はクアラルンプールの空港に向かっていたという。

 桃田は現地で行われたマレーシア・マスターズで優勝したばかりだった。現地通信社「ベルナマ」は精密検査を受けた結果として、脳などに異常はなかったと報じた。

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