青学大が往路新で3年ぶりV「やっぱり大作戦」大成功!区間新連発高速レース制した
「箱根駅伝・往路」(2日、大手町~神奈川県箱根町芦ノ湖駐車場)
2年ぶりの総合優勝を狙う青学大が5時間21分16秒の新記録で3年ぶり4度目の往路優勝を果たした。初の箱根路となった4区の吉田祐也(4年)が区間新の走りで首位を奪還。4年生への期待を込めて原晋監督(52)が命名した「やっぱり大作戦」を往路は完遂した。1年生ながら2区に大抜てきされた岸本大紀もトップに立つ快走を見せた。国学院大が1分33秒差の2位。東京国際大が3位、総合連覇を狙う東海大は4位につけた。3日の復路は5区間、109・6キロで争われる。
もう11番目とは言わせない。2年、3年で最終10区の控え選手だった吉田祐が、初の箱根路に全てをぶつけた。託された4区。2位で受け取った新緑のたすきを首位で渡し、1時間0分30秒の区間新。「たった1時間のために競技人生10年、努力してきた。本当にうれしい」と集大成の走りに笑顔を見せた。
悔しい思いは全て練習に注ぎこんだ。2年連続でエントリー選手16人に入ったが、いずれも11番手の次点扱いで出場ならず。「3年の時は練習できていたのに外され、チームも(総合5連覇できずに)負けて本当に悔しかった」ともどかしさが募った。「それでも現実から逃げずにやってきた」。チーム1の努力家は最初で最後の箱根へ、原監督から止められるほど練習した。
東洋大の学生最強ランナー・相沢が昨年打ち立てた区間記録を24秒も塗り替える好走に、「まさか自分が」と驚きを隠さない。原監督も「涙が出そうになりました。頼もしく感じたし、よく頑張ってくれた。普通は腐りますよ。最後に花開いて良かった」と大活躍に目を細めた。
同期の思いも背負っていた。2年生から2年連続で山上り5区を担当した竹石尚人(4年)が状態が上がらず、自ら出場を辞退。3区で給水係としてチームを支えた。昨年区間13位に沈んだ友の悔しさを知ればこそ、「ここにいる4年生全員で好走すれば、きっとチームも盛り上がる」と自らを奮い立たせた。
今年の作戦名は「やっぱり大作戦」。昨年主力だった4年生が抜け、弱いと言われてきても「やっぱり4年生が強かった」と最上級生の意地に期待し、原監督が命名した。昨年往路6位の雪辱も果たし「素直にうれしい。シードすら取れないレベルだったけど、1年間よく頑張ってくれた」と指揮官。やっぱり指数は「120%まで跳ね上がってきてる」と話す。「総合優勝して初めてやっぱり大作戦が成功する。6区が終わった時点で150、大手町で500と上げる」と頂点への道筋は見えている。
力の限りを尽くした吉田祐は卒業後、一般企業に就職。これで競技引退となる。「悔いなく卒業できる。後は総合優勝だけ」と声を弾ませた。復路最大のライバルは層の厚い東海大。最後まで油断はできないが、「信じて大手町で待とうと思います」。往路優勝は達成した。覇権奪回へ、後は仲間に思いを託す。



