永瀬貴規3年ぶりV4 決勝でライバル藤原を撃破 代表争いリード

 「柔道・グランドスラム大阪大会」(23日、丸善インテックアリーナ大阪)

 東京五輪代表選考会を兼ねて行われ、男子81キロ級決勝は16年リオデジャネイロ五輪銅メダルの永瀬貴規(26)=旭化成=が、昨年世界選手権銀メダルの藤原崇太郎(21)=日体大=に延長戦で反則勝ちし3年ぶり4度目の制覇。これで国際大会4連勝とし、東京五輪代表争いで1番手に躍り出た。同73キロ級決勝は海老沼匡が橋本壮市(ともにパーク24)を下し、この階級では初優勝。女子70キロ級は大野陽子(コマツ)、同63キロ級は土井雅子(JR東日本)が制した。

 永瀬が代表争いでトップに躍り出た。ライバルの藤原との直接対決は接戦となったが、技術と経験でねじ伏せて優勢勝ち。「決して褒められる内容ではないが、勝ち切れたのは自分でも評価していいかな」とうなずいた。

 この階級の第一人者だった17年世界選手権で右膝前十字じん帯を断裂し、手術。翌年夏に復帰して以降は台頭してきた藤原を追う立場だったが、今年に入り国際大会4連勝と復活を遂げ、「試合を重ねるごとに落ち着いてきた。結果が出てきて、俺もやれるんだと」と自信もV字回復だ。

 日本男子の井上康生監督は「強豪が出そろう中での4連勝は評価が高い。(代表争いは)永瀬がリードと思ってもらっていい」と明言。遠回りをしたが、代表レース最終コーナーは先頭で通過した。

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