柔道女子は五輪争い前進なし…代表本命の新井、田代が敗れる

準々決勝で敗れる新井千鶴(右)=丸善インテックスアリーナ大阪(撮影・高部洋祐)
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 「柔道・グランドスラム大阪大会」(23日、丸善インテックアリーナ大阪)

 東京五輪代表選考会を兼ねて行われ、女子70キロ級で17、18年世界選手権金メダルの新井千鶴(26)=三井住友海上=は、準々決勝でキム・ポリング(オランダ)に裏投げで一本負け。3位決定戦を制したが、決勝で大野陽子(コマツ)がポリングを下して優勝したため、代表争いで差を詰められる結果となった。

 新井は得意の内股をはじめ、釣り手と引き手をしっかり持って投げる戦い方を研究され尽くしており、この大会好調だった強豪のポリングに完璧に投げられて敗退した。

 「目標とは違う結果で悔しい」と目に涙を浮かべつつ、ずっと取り組んできた一本背負いなどの新機軸も芽が出つつあり、「今しか実感できないこともたくさんある。前向きに捉えて、次につなげたい。本番で(成果を)出していけるようにしたい」とポジティブに努めた。

 女子63キロ級の第一人者である世界選手権銀メダルの田代未来(25)=コマツ=も日本勢対決で敗れて3位となり、本命が勝ち切ることの難しさをのぞかせた。

 東京五輪代表争いについて、日本女子の増地克之監督は「(2番手選手が)まだまだあの2人(新井、田代)を追い越すところにはいってない」と1番手の立場は揺らがないと強調しつつ、12月のワールドマスターズ(中国)以降に続く選考対象大会に向けて「選手たちにとっては1つ1つの大会が大事になってくる」と、世界で勝ち抜くための結果および内容を注視する姿勢を再確認した。

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