リオ銅の永瀬 ライバル下し国際大会4連勝 五輪争いで井上監督「永瀬リード」

表彰式でメダルを掲げる2位の藤原崇太郎(左)と、優勝した永瀬貴規=丸善インテックスアリーナ大阪(撮影・高部洋祐)
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 「柔道・グランドスラム大阪大会」(23日、丸善インテックアリーナ大阪)

 東京五輪代表選考会を兼ねて行われ、男子81キロ級決勝はリオデジャネイロ五輪銅メダルの永瀬貴規(26)=旭化成=が、18年世界選手権銀メダルの藤原崇太郎(21)=日体大=に延長戦で指導3つにより反則で勝利し、3年ぶり4度目の優勝を果たした。これで国際大会4連勝とし、東京五輪代表争いで1番手に躍り出た。

 永瀬が代表争いでトップに立つ大きな勝利を挙げた。勝った方が優位となる藤原との直接対決は、けんか四つでの激しい組み手争いに勝機を探り合う大接戦となったが、永瀬が延長でペースアップし指導を誘発。若手ライバルを技術と経験でねじ伏せ、「決して褒められる内容ではないが、勝ち切れたことは自分でも評価していいかな」とうなずいた。

 この階級の第一人者として鳴らしていたが、17年世界選手権で右膝前十字じん帯を断裂。同年10月に再建手術を受けた。翌年夏に復帰して以降はなかなか本来の調子を取り戻せない中、藤原が台頭。背中を追う立場となったが、今年に入り国際大会4連勝と復活を遂げ、「試合を重ねるごとに落ち着いてきた。結果が出るようになって“俺もやれるんだ”という自信を持てるようになってきた」と好循環で往事の安定感も取り戻した。

 日本男子の井上康生監督は「強豪が出そろう中での国際大会4連勝は評価が高い。(代表争いは)永瀬がリードと思ってもらっていい」と明言した。永瀬自身も「少しずつ見えてきたかな」と手応えを口にしたが、「(この日の)決勝をもう一回やったらどっちが勝つか分からない。気を引き締めたい」と反省も忘れない。この慎重な性格が生み出す、鉄壁のディフェンスも持ち味だ。

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