日本人・横綱白鵬が43度目優勝 日本国籍取得後&令和初の優勝を自力で決める
「大相撲九州場所・14日目」(23日、福岡国際センター)
横綱白鵬が、千秋楽を待たずして3月場所以来となる史上最多43度目の優勝を飾った。日本国籍取得後初、令和初の優勝でもあった。
結びの一番で関脇御嶽海を外掛けで破り13勝1敗とした。3敗で追う前頭10枚目正代が同2枚目妙義龍に敗れ優勝争いから脱落。年間最多勝を決めている小結朝乃山は、前頭5枚目竜電に勝ったものの、白鵬が自力で優勝を決めた。
ケガを乗り越えての優勝だった。「この14日間、調子があがってきましたんで。特に後半、(優勝を)意識しながらやりました。3月に二頭筋断裂してから小指の骨折とか乗り越えてなんでうれしいです」と苦しい1年を振り返りながら、優勝の喜びをかみしめていた。
千秋楽を待たずして優勝するのは20回目で、こちらも史上最多である。
白鵬は引退後にモンゴル国籍のまま親方になる希望もあったが、日本相撲協会の規定では親方は日本国籍要件があり帰化する必要があった。今年6月にモンゴル国籍離脱が認められ、9月3日に日本国籍を取得した。