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羽生結弦【採点分析】スケートカナダより上の技術点も演技構成点でわずかな違い

SPを終えて歓声に応える羽生結弦=真駒内セキスイハイムアイスアリーナ(撮影・堀内翔)
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 「フィギュアスケート・NHK杯」(22日、真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)

 男子SPが行われ、羽生結弦(24)=ANA=が2位に約18点差をつける109・34点をマークしてトップに立った。しかし、シーズン自己ベストの109・60点超えを目指していた羽生からは「正直、ちょっと悔しい」という言葉も漏れた。そのシーズンベストを出した10月のスケートカナダと何が違ったのか比較した。

(1)ジャンプ3本は出来栄えでわずかに届かず

 両大会とも、高水準なジャンプを披露してはいるが、スケートカナダでの出来栄え点は、4回転サルコーは4・43点を獲得。3回転アクセルに至っては4・00点、基礎点との合計で満点の12・00点という異次元のスコアをたたき出している。コンビネーションジャンプは1・90点だった。

 NHK杯では4回転サルコーの出来栄え点は3・74点。3回転アクセルは3・89点と満点にあと1歩及ばず。コンビネーションは2・44点とスケートカナダ以上の加点がついたが、合計すると0・26点及ばなかった。

(2)スピンはややスケートカナダに届かず

 両大会で3本のスピン全てで最高評価のレベル4を得ている。うち、フライングキャメルスピンで0・28点、足換えシットスピンで0・17点NHK杯の方が少ない。0・05点上回った足換えコンビネーションスピンと比較すると0・4点NHK杯の方が少なかった。

(3)ステップシークエンスはレベル4

 獲得したレベルがNHK杯が4、スケートカナダが3だったため、基礎点にも違いがある。スケートカナダは合計4・81点、NHK杯は同5・57点と0・76点、NHK杯の方が高かった。

 以上の3つを合計したものが技術点だが、実はNHK杯の方が0・1点高い。つまり演技構成点がスケートカナダの48・47点と比べ、NHK杯が48・11点と0・36点少なかったため、シーズンベストに届かなかった。

 これをどうとらえるか。ステップでのレベルの取りこぼしがなかったのに、他の要素で少しずつ自身の描く「完ぺき」に届かなかったからと受け止めるのか、一つ一つの振りやステップまで評価される演技構成点の部分にさらなる磨きをかけるべきととらえるのか。

 羽生は「フライングキャメル(スピン)がうまくいかなかった。ステップももっとスピードが出せたし、スピンも全体的にスピードが出せた。自己採点として、もっとできたと思う」と語っている。ジャンプ要素が7つ入るフリーとは違い、現在の構成でさらなる高みを目指そうとするなら、わずかなミスも許されない本当に完ぺきな演技が求められる。

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